就活では承認欲求は通用しない。
前回は、挑戦したいという想いだけで志望動機を語らないということをお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、エントリーシート添削をしていて時々いるのが、「認めてもらうために」添削に来たという方。承認欲求が強い方です。
この承認欲求が強い人が最近増えているように感じます。
承認欲求だけでは仕事はできない。
エントリーシートの添削に来たという就活生。いざ添削して「こうするともっと良くなるんじゃない?」と話すと、「でも〜」と始まった。
その話を聞き、ではそのようにしようと言えば納得するのかといえば、そうでもない様子。
どうしろと言うのだろうか?アドバイスを求めに来たのではなかろうか?私は、拝見したエントリーシートに対して有無を言わさず「うん、いいね。」と言えばよいのだろうか?
「自分はこうしたい。」を認めてもらいに来たのならば、提出後や面接練習時に見せてくれればよいのではなかろうか?
承認欲求の強い人は、「でもでも」攻撃を仕掛けてくる頻度が高いです。ただ、そこにあるのは論理性よりも「自分はこうしたい。」が先行している。
けれども、それでは正しい就活、そして仕事はできない。
「認めてもらいたいから仕事をする」では、成果はついてこない。
認められたい欲、そのものは誰しもが持つ欲求。それ自体は何も悪いことではありません。
問題となるのは、「自分視点が強すぎる」ことです。
承認欲求が強すぎるがゆえに、「自分はここまでやった!だからそれを認めて!」とプライドが高くなってしまっています。
それは、就活においては、
・自分に見合う(と思っている)組織しか受けない。
・すぐに採用されるだろうという驕りにより組織の研究を疎かにする。
・選考に落ちたら相手のせいにして分析しない。
というデメリットを生み出しかねません。
自分はこうしたいということに目が行き、組織の中でできることややらねばならないことに目が行かないということが多分に考えられます。
これでは自分にとって都合の悪いものを無意識に避け、十分なマッチングを行えない。
これは、社会人になってからも同じです。
自分のやりたいことにだけ目が行けば、組織の目標を見失うだけ。歴年数が上がれば自分のやりたいことを追求することも悪くないでしょう。歴年数の低い状態からその状態では、社会人として不適格と言わざるを得ません。
そして、承認欲求が強いと、自分のやったことを一生懸命周りに伝えるがあまり、周りのアドバイスに耳を傾けなくなります。
自分のやってきたことは正しいと、正当化するがゆえに、新たなアイディアを生む発想力が乏しくなり、成長が鈍化することでしょう。成果を生むことすらままならなくなります。
承認欲求は、「自分はこうしたい。」という主体性を生む反面、視野の狭さや成長の鈍化を生みます。そのようなことがないよう、今のうちから周りを見る目を養いましょう。
周りを見ることを、「全体を俯瞰する」として様々お伝えしています。以下も合わせてご覧ください。



いかがでしょうか?
承認欲求は誰しもが持っています。何を隠そう、私も承認欲求が強い。上記のことは、私を育てようとしてくれた強面の上司に気付かされたことでもあります。
だからこそ、あなたには今から気をつけてほしいと、切に願います。
ぜひ、周りを見ることを意識しましょう。