「こんなはずでは」よりも「次はこうしよう」という能動性を。
転職希望者の方と話をしていると、
特に初めての転職をする若年者の中で多いのが、
入社前後のギャップ。
自分が考えていたものとは違う、
という理由が多いです。
このギャップを感じることについては、
そりゃそうだよなって思う。
だって学生は働いたことないもん。
アルバイト中心だから、責任の度合いやそれに伴う仕事の範疇も異なる。
でもさ、転職ってそれでいいんじゃない?
とも思うのです。
だって、やってみて分かることのほうが多いし、
違うと感じたのなら、それはそれで大きな学びだし。
・何がどのように違うのか、
・その違いに対して何を思うのかなぜそう思うのか、
・その違いを解消するとしたらどのように解消改善できるのか。
これらを考えておくことが望ましいでしょう。
どうせ転職するなら、失敗した嘆きよりも明るい未来を描いてほしい。
私としては、
どうせギャップを感じるなら、
それを「自分の未来図とのギャップ」に変えたい。
考えていたものと今が違う、なんていう過去のものとのギャップではなく、
経験してみて自分の進むべき道が一層明確化して、その道とは違うから転職するっていう、
未来図とのギャップ。
「失敗した、次どうしよう」
ってなんか後ろ向き。
それよりも、
「今はこれを経験していて、自分としてはこう在りたいから、次はこうしていきたい」
という前向さ。
少なくとも私は目の前の求職者にそうあってほしいという目的を持って、求職支援をしている。
この未来図を作るのが、そりゃ大変だよな。
それも分かる。
だからこそ奥が深い。
こういう奥深いものを探求するのが私は好きなんだ。
以前、とある求職者に
「好きなものを複数挙げてください。」
と話をした。
すると、
・ジャニーズ系
・物販の仕事での業務内容ややりがい
を挙げてくれた。
続いて、
「この共通点は何かを探ってみましょう。」
と、共通点を探ってもらった。
あなたも上記2つの共通点を探ってみてほしい。
どのような共通点があるだろう。
未来図を描くためにも経験や行動の共通点を探ること。
ジャニーズ等アイドルが好きな人の中には、
自分の推しているアイドルが活躍している様を見て喜びを感じる
という人も多い。
この方もまた然り。
物販の仕事においては、
自分が良いなと思って陳列した商品やお客様にオススメした商品が売れたときの喜びはひとしおとのこと。
どちらにおいても、
自分が推しているものが世に出たり、他人に認められたりすることで喜びを感じ、
幸福感を自分も得ている。
これこそがまさに、就職の軸の一つとなります。
一見関係のない様々なことには、共通の理由が隠れていることが多い。
その「好きの理由」を読み解くことで、次のステップを見つけやすくなるのは、事実。
もちろん、好きなことだけでなく嫌いなこともやらなければならいのも事実だし、
人的環境など環境が合わないために転職を決意することもあるでしょう。
けれども、上記のような自分の選択したものに対する共通点を探れば、少なくとも未来を見据えた能動的な転職にはなるはず。
自分はこう在りたい。こんなことをやりたい。
でも、それが今のところではできない。
だから、次のステップに進もう。
そんな能動的な転職やステップアップは大いに結構だ。
就活生よ、
ぜひそんな能動的なステップを踏めるように、今もう少し踏ん張って自分を見つめよう。