字面だけの企業研究では不透明なまま。〜動く就活で本質を見極める!〜

就職活動全般

上辺だけの魅力に惑わされない業界企業研究をしよう!

前回は、自己実現について、お伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

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自己実現のためには、真に自分のやりたいことを見つけることが大切といえます。自分のやりたいことと業界の特性を照らし合わせ、業界や組織の選定をしましょう。

読書的企業研究は机上の空論。

業界や組織の選定をする上で、まず初めに、先日の記事でもお伝えしたように、研究深度がモノを言う。それを理解しておく必要があります。研究深度の大切さについては、こちらをご覧ください。

当社の印象を教えてください。~あなたのPRにつながる効果的な内容を!~
組織の印象を効果的に伝える方法とは。前回は、傾聴について、お伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。さて、今回は志望動機系の質問として、組織の印象を問われた際の受け答えについてお伝えします。組織の印象を効果的に伝えることが肝要...

様々な大学で公務員、民間問わず相談業務を行っています。そういった中で学生の方に感じるのが、もっと中身を見てほしいということです。企業の魅力を外見に感じてしまっては、結果的に入社後のミスマッチを引き起こします

企業の魅力は誇張されている。

相談業務で多いのが、サイトや説明会で「20代で活躍できる」「残業が少ない」「福利厚生が充実!」と謳っていたから志望するという謎の志望理由。

それ、似たような組織ならどこでも同じようなこと謳っています。

採用担当者からしたら、なるべく多くの学生の興味を自組織に向かせたい。そのための謳い文句をいくつも用意するのです。

サイトに記載の、または説明会で話されているその組織の魅力は、企業を知るための入口でしかないのです

あなたに興味を持ってほしいから、組織の売りとなりそうな部分をピックアップしているに過ぎません。

例えば、20代で管理職になれたとしても、その実情は上か辞めたことで社歴が長いことを理由にお局部長になったという例もあります。実力のある人だけを選抜し実力のない人は育てないという組織も存在するのです。

このことからも、あなたがサイト上の字面や説明会での謳い文句、売り文句をそのまま受け止めたところで、実情として真にあなたが向いているかは不透明なのです。

そのため、「20代でも活躍できるとあったので志望します。」では「うちでなくても、他でも活躍できるよね。」と言われ選考終了となりかねません。

謳い文句に惹き付けられ、それを志望理由にする就活生は組織に必要ないと見なされてしまいます。

組織の内面を知るために。

謳い文句を志望理由にしないためには、どうしたらよいか?見ていきましょう。

動く就活をする。

誰に何をなぜ提供しているのかを知る。

① 動く就活をする。

動く就活とは、「人に会うこと」です。説明会やOB訪問、リクルーター面談など社員と会う機会を積極的に作りましょう

その他、「社内がきれい」などの空間的環境面や「風通しが良い」などの人的環境面での謳い文句を掲げる組織もあります。それらがどのようなものかは社内を見れば分かりますから、職場見学会にめ参加をしましょう。そういったものがなければ、見学できないかを聞いてみるのもオススメです。

人に会う就活のすゝめ、職場見学会については、以下も合わせてご覧ください。

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② 誰に何をなぜ提供しているのかを知る。

字面を見るなら、ホームページの済から済まで確認することです。それは、謳い文句に惑わされないよう本質を見極める作業でもあります。

誰に何をどのように提供する組織なのかを調査しましょう。その調査が深ければ深いほど、その組織の本質に近づきます。

誰といっても法人なのか個人なのか、何をといっても商品やサービスの全体なのか一部なのか、どのようにといってもその提供の方法や手段は組織により様々です

そこまで知り、自分のやりたいことと照らし合わせることで、組織とあなた自身を一致させましょう。それができなければ業界研究は不完全といえるでしょう。

いずれにしろ、自分一人での調査は困難を極めます。社員に会うこと、動く就活をぜひ行ってください。

なお、誰と何をどのようにというのは、組織の理念に集約されていることが多いです。理念については、こちらも合わせてご覧下さい。

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そして、あなた自身の誰に何をどのようにを考えることも大切です。それについては、こちらも合わせてご覧下さい。

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いかがでしょうか?
字面ばかり追いかけていても、それは単なる企業を知るための入口に過ぎません。本質は別にあり、その本質を知ってこそ初めて話せる志望動機になるのです。

研究深度をさらに増していきましょう。