内定を辞退したら法律違反で捕まるのか。
前回は、自信を持つために自分を好きになろうとお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、内定が続々と出て、4月1日時点で20卒の就職内定率22.2%(参考:就職みらい研究所)ですね。私のところにも続々と内定のご報告を頂いております。
それと同時に、「就活継続の場合、内定は辞退しなければならないか」という相談も多く受けます。
内定辞退してはいけない、わけではない。
「内定辞退はしてはならない。」ということはありません。職業選択の自由がありますので、内定を獲得しても就活は継続して問題はない。
けれども、内定を出してくれた組織への配慮は必要です。
内定辞退するときは、組織の気持ちを考慮しよう。
就活を続けたい、でも内定は持っておきたい。
もしそう考える場合でも、内定を一旦承諾して何ら問題はありません。法的にも、内定承諾書の提出後でも、学生側からの内定辞退は可能。入社開始日(通常4月1日)より2週間以前に内定を辞退すれば法的な問題は発生しないのです。
様々な選択肢や可能性を考え残しておくことは良いこと。ただ、承諾にはたいてい期限が設けられていますので、必ず期限内に承諾してください。期限を守れない場合は辞退したと見なされます。
そして、あなたと人事との関係性にも依りますが、人事の人柄が良くあなたとの関係性が良好なものであれば、正直に就活を続けたいと話してみるのも良いでしょう。
ただし、保留しても、承諾後に辞退しても、どちらにおいても人事からしたら失礼な話です。オワハラ(就活終われハラスメント)が問題になっていますが、そうしてしまう気持ちも汲み取りましょう。
組織としては採用にはコストがかかっています。
もしあなたがブランド物の衣服を50万円で購入し取り置きしていた。いつ手元に届くのかとルンルン気分です。それにも関わらず、後日お店から「他に買ってくれる人がいるから商品を渡せない。返金もない。」と言われたら、どうでしょう。憤慨しませんか?
同じことです。
オワハラは過剰でかつあるまじき行為ですが、文句を言われることは覚悟の上で、誠意を持って対応しましょう。
内定をもらったら深慮して、モラルある行動を。
内定を獲得したら、その組織で何を実現したいのか(できるのか)、やらねばならないことは何かを必ず自問自答してください。
その上で本当に行きたい組織か判断しましょう。無駄に承諾しないこと。辞退したら結局相手に迷惑をかけるのです。
それに、今のうちに深慮しなければ後々無駄な後悔が出てきます。「あのときこうしていれば」という後悔ほど哀れなものはありません。
深慮の上の決断をして次に進んだほうが、あなた自身の納得感を生み出しやすいです。
そして、怒られたくないとか、もう関わりたくないからといった理由で、先方への連絡を怠ることだけは止めましょう。
いつかどこかでお相手と仕事をする可能性もあります。後々の関係作りのためにも、必ず連絡しましょう。
就活生のマナーの悪さは、組織のオワハラ同様に問題となっています。お気を付けください。これについては、以下をご覧下さい。

内定を承諾するにしろ、辞退するにしろ、内定通知を頂いてから1週間以内には、電話で連絡をするべきです。その後にフォローメールをしましょう。(※お祈り文言は禁止)
メールでは、届いてない、知らないと因縁をつけられトラブルの元となります。
いかがでしょうか?
就活はこれからの人生の大事な選択をする活動です。ときには戦略的に就活し、その結果として頂いた内定を承諾するかどうか、就活を続けるかは深慮することも大切。
だからといって、何をやっても許されるわけでありません。モラルを持って就活をしましょう。