仕事で客観視がなぜ必要か。
前回は、突飛な質問として、「本日の面接は何点か、教えてください。」という質問にどのような考えで回答すべきかをお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、前回の記事の中で、客観視することについて、お伝えしました。今回はこの「客観視の大切さ」についてお伝えします。
客観視が仕事にもたらす効果を知る。
客観視とは、自分以外の周りの人の視点で物事を見ることを言います。
仕事においてもプライベートにおいても、この客観視が重要。そんな風に言われていますが、それはなぜか。客観視のメリットなどを紹介します。
コミュニケーションは、主観のぶつかり合い。
本来、人は主観的なもの。コミュニケーションは意見と意見のぶつかり合いなのです。
双方の意見がうまく適合すれば、有意義なコミュニケーションとなるでしょう。適合せずもし反発するようなことがあれば、有意義なコミュニケーションを取ることはできません。
自分の意見や考えを主張すること自体は、決して悪いことではありません。むしろしっかりと主張することができるのは、良いこと。
ただ、皆が皆、主観で物を言って(自己主張をして)ばかりだとどうでしょうか?建設的な議論など到底無理でしょう。物事をスムーズに決めることができません。
客観視をするということは、その主観を補い有意義なコミュニケーションをとるためにも必要なのです。
客観視のメリット
では、客観視をすることのメリットは、どのようなものがあるのか。見ていきましょう。
① 視野を広げることができる。
② ミスコミュニケーションを減らせる。
③ 観察力や想像力が付く。
① 視野を広げることができる。
客観視するということは、相手がどう思うかを考えるということです。それは相手の視点を取り入れなければできないことです。自分にはない角度から物事を見ていることを知れば、新たな発見にもつながるでしょう。
そういった視野の広さを持てばビジネスにおいて新たなアイディアを生むこともできます。
② ミスコミュニケーションを減らせる。
チームメンバーに何かしらの指示を出したり、その逆に指示を受けたりすることがあるでしょう。
そんな時に、「言った通りにやってくれない。」「思っていたとおりに伝わっていない。」といったことがよく起こります。あなたも、アルバイトやサークルで同じような経験があるかもしれません。
人は、情報を自分の価値観や先入観で補完しがちです。チームメンバーから情報を受け取る際に、自分の価値観や先入観が入ることがよくあるのです。
そういった主観は、相手の意図を正確に汲み取る妨げとなります。「これはこうなんだろうな」という主観がトラブルを引き起こす元となり得るのです。
客観視をして相手の求めるものを探ることができれば(その上で相手に確認し擦り合わせをすることめ必要。)、こうしたミスコミュニケーションを最小限にしてくれます。
③ 観察力や想像力が付く。
客観視をするということは、相手の立場に立つことになります。相手の立場に立つには、相手がどのような人物かを知る必要があるのです。
そのため、どのような人物かを観察し、相手がどのようなことを考えているのかを想像することも大切です。
客観視をするために、何ができるか。
では、客観視する能力を身につけるために、どのような鍛え方があるか、見ていきます。
① グループディスカッションに参加する。
② 日常を自己分析する。
① グループディスカッションに参加する。
就活という括りで話すならば、客観視する能力を身につけるために、グループディスカッションは有効です。たくさん練習しておきましょう。
グループディスカッションは、相手が何を考えているのかを考えながら自分も発言をしなければなりません。そして、全体を俯瞰してその場の運び方を見なければならないのです。
お互いに「Yes,and〜」を意識して、何をどう考えているのかお互いに開示し、想像するようにしましょう。そして、意見を聞くことに意識を集中してみてください。
グループ内で役割を決めたのなら、自分の役割にだけ集中するのではなく、グループ全体の状況を考え互いに声掛けをすることも大切です。全体を俯瞰することも客観視には欠かせません。
グループディスカッションについては、以下も合わせてご覧ください。

② 日常を自己分析する。
日常の自分を分析してみましょう。分析といっても、これは難しいことではありません。
自分が今何を考えたのか、感じたのかを、ただ感じればよいです。「あー、自分はこう感じているんだなー」という具合に、否定も肯定もせず、ただ受け止めましょう。
これが客観視の極意です。
いかがでしょうか?
客観視は、コミュニケーションにおいて大切な能力です。多くの価値観が混在するビジネスにおいて特に大切なものと言えるでしょう。
就活する上でも大切になりますので、ぜひ社会人になる前に身に着けておきましょう。
面接における客観視の方法も紹介しています。こちらをご覧ください。
