何のために仕事をするのか。
前回は、情報を正しく取捨選択することについてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

本当に、人と話をしていると様々な意見を言われますよね。相談する人によっては真逆のことを言われることもあるほど。それだけ多くの価値観が世の中には存在しているということです。それは、理解した方が良いでしょう。
それは、つまり正解がないということです。あなたが辿り着いたものが正解となる。あなたの正解を見つけましょう。
今回は、そんな多種多様な価値観の中で、多くの就活生が考える「仕事を楽しむ。」という価値観にフォーカスを当てます。なお、面接指導者の価値観について、触れた記事もこざいます。こちらも合わせてご覧ください。

あなたにとっての「仕事を楽しく」とは?
面接指導をしていて、質問するのが「なぜ働きたいのですか?」という質問です。この質問をすると、皆さん一生懸命に答えてくれますが、いつも面接指導後のフィードバック時に、試しに同じ質問に対して「本音を教えて」と聞いてみます。すると、ほぼ確実に返ってくるのが、「働かなくて済むなら働きたくない。」という答え。
働くとは、家族のありがたみを知る行為。
働かなくて済むなら確かに働かない方が楽。それこそ、育てられていた側の思いであることに気付きますでしょうか?
この世で一番の過酷な労働条件である職種と言われているのが、こちら。
多くの現場でお母さんと呼ばれている職種です。時にはお父さんと呼ばれる人も最近は増えてきていますね。
そう。家事です。
この方々に支えられて、生まれてから20年間生きてきたからこそ、仕事しなくても20年もの人生を謳歌できたわけです。
けれども、いつまでも頼っていられない。なぜなら、日本には定年という制度が設けられ、お金を稼がなくなればいつかは養ってもらえなくなる。そして、自身にも責任という漢字2文字が付き纏う。
だからこそ、働かなければならないのです。
自分が楽しくなることが第一。
さて、前置きが長くなりましたが、なぜ働くかという問いに対する、ある意味のトレンドとして、「人生を楽しむため」「楽しく働きたい」というものがあります。
この楽しく働くというのは、過去の先輩も持っている価値観。データにも表れています。詳しくはこちらも合わせてご覧ください。

上記の就職観ランキングにもあるように、就職観として楽しく働きたいというのが1位になっています。「楽しく」というのは、何を指すのか。それは上記の記事でもお伝えするように、人それぞれ。
人それぞれの楽しさはあるものの、共通するのが「自分が」楽しく生活するためではないでしょうか。「自分が」というところがポイントですね。自分の人生、自分が楽しいと感じなければ意味がない。
自分が楽しいと感じるためにはどうしたらよいか。それが働き方に反映されるのでしょう。自分の趣味を全うするため、家族を養うため。いろいろな理由があるでしょう。
社会人50年。仕事を苦痛と思うこと程悲しいことはない。
一番は、仕事を苦痛と思わないことが大切ですね。では、あなたなら、仕事を苦痛に感じないためにはどうしたら良いと考えますか?
苦痛を感じないために、ご自身でできることは何でしょうか?それとも、それを組織に求めますか?両方を考えても良いでしょう。ご自身で仕事を楽しむ工夫を考えることも大切ですし、組織に楽しめる環境を求めることも、今の時代は有りです。
就活生として仕事を楽しむことを考えるには。
ご自身で仕事を楽しむための工夫としては、これまでの経験の中で何をしているときが楽しいと感じたのかを洗い出した上で、どのように仕事を楽しみたいかを考えてみるとと良いでしょう。
組織に楽しめる環境を求めるのなら、それを一つの組織選びの基準に据えても良いでしょう。ただし、就職の軸とは違います。これだけを意識するのは違いますので、お気を付けください。
ただ、最近では従業員満足経営の実績を上げている組織もあるようです。従業員満足経営としてどのような取り組みをしているのかを先輩や人事に聞いてみるのも良いかもしれませんね。
いかがでしょうか?
働く環境を良くすることを、組織に求めても良い時代にはなりました。ただし、仕事を楽しむ一つとして、自分の価値観や性格にその仕事が合うことが、まずは大前提でしょう。だからこそ、先輩や人事の人の良さなどの外的要因で就職を決めるのは、避けてほしいと願うばかりです。あくまで他の要素が合致した最終ピースとして考えるにとどめてほしいと感じます。
仕事を楽しめないことを組織のせいばかりにせず、自分で変えていくことも大切なことですね。
人を理由にしないことについては、以下でも言及しています。こちらも合わせてご覧ください。
