早く成長したいなら
前回は、やりたいことが見つからないという方へのメッセージとしてお伝えしました。詳細はこちらをご覧下さい。

やりたいことが見つからないというのは、逆を言えば、どのような色にも染まることが可能な、真っ白な状態です。どのような色に染まるかは、あなたの行動次第。ただ、間違っても「人事の人がいい人だから」など、人で判断はしないで下さい。
さて、今回は「とにかく成長したい!」という方にお伝えします。
すぐにでも成長したい!どんな成長を望む?
早く成長したい。そんな人もいらっしゃいますね。向上心、成長意欲があり、素晴らしいです。早く成長したいとなると、やはりベンチャー企業でしょ!ということで、ベンチャー企業を志望する方が多いです。
早く成長したい=ベンチャー企業というのは、ある意味正解。ある意味不正解。ただ、お話を伺っていて、少し違うなと感じる場面もあります。どういうことか?見ていきましょう。
早く成長するとはどういうことか。
「早く成長したい。」と考える人の話を聞いていると、「ベンチャー企業は20代から仕事を任され活躍し、早くから管理職を目指せるから。」などと、ほとんどの人がこのように話をしてくれます。
それは、それで1つの選択肢です。ベンチャー企業は少人数でありビジネスを行うスピードが早いため、確かに成長の近道。ただ、20代から仕事を任されるのは、必ずしもベンチャーのみとは限りません。
それは、「どのように成長したいか」に因るということです。
① 様々なスキルを身に着け早く一人前になりたい。
② 早く成長し、世の中に影響を与えたい。
① 様々なスキルを身に着け早く一人前になりたい。
様々なスキルを身に着け早く一人前になりたいなら、やはりベンチャー企業が手っ取り早いです。
ただし、どのようなスキルを身に付けられるかの見極めは必要になります。
② 早く成長し、世の中に影響を与えたい。
世の中に影響を与えるほど大きな仕事は、ベンチャーではほぼできない仕事になります。そんな大きな仕事をしたいなら、まずは認められること。大手企業でも、20代で活躍しそれなりの役職に就くという人も中にはいます。そのためには、ビジネスの基礎をしっかり身につけることが大切です。
そして、ビジネスの規模が大きい大企業を選んだ方が、将来的には大きな仕事を任せてもらえることが可能になります。先輩に学びつつ自分なりの工夫を取り入れ、成果を積み上げていく。そんな基礎固めをし、将来的に大きな仕事を任せられる。これも成長の一つです。
早いうちから仕事を任される風土かを見極める。
早いうちから仕事を任せてもらえる環境か。これを知るために最も手っ取り早く効果的な方法は、やはり「人に会うこと」です。OB訪問や説明会を活用しましょう。
① これまでにどんな仕事を任されたか。
② それによりどんな知識やスキルが身に着いたか。
③ どのように成長したと感じているのか。
人に会う際は、これらについて聞いてみましょう。
最後に、余談ではありますが、大手企業とベンチャーのそれぞれのメリットとデメリットについてまとめてみました。
大手企業にもベンチャーにも良し悪しはある。
当然ながら、大手にもベンチャーにも良し悪しはあります。
① 早く成長できる。
② 物事がスピーディーに動き、変化に強くなる。
ベンチャーのデメリット:
③ どのようなスキルが身に付くかは会社の方向性次第。
④ 基礎的なスキルが身に付くかは疑問。
⑤ その企業でないとやっていけない人材になる。
ベンチャー企業のメリット
上記に挙げたように、何事にも早く対処できます。ベンチャー企業は、大企業に比べ不安定な立ち位置にいます。そのため、他企業に勝つには、思考も決定も早くないといけない。他社の先回りをする必要があるということです。スピーディーな環境にいるからこそ、自身の成長も早い訳です。
ベンチャー企業のデメリット
一方で、人が少ないからこそ、痒いところに手が届かない。けれども、届かせたい。それ故に、例えば「社内システム担当いないからシステム担当して。」というように半ば補充要員的に扱われることもあります。これが早く成長できる理由でもあります。
そして、ビジネスの基礎的スキルが、どこでも通用するスキルとして身に着くかは疑問が生じます。ここは、社長次第でもあるように考えます。ベンチャーだからこそ、社長から学ぶことが多いです。社長の価値観や考えを吸収することができますが、それによりあなたのスキルレベルが決定されます。これはある意味、その会社固有の考えを生んでしまい、変な固定観念を持ってしまう可能性があることを示唆します。そうなると、他の会社では到底通用しないということも有りうるでしょう。
① 将来的に大きな仕事を任せてもらえる。
② 多様な価値観を身に着けられる。
大手企業のデメリット:
③ 決定が遅い。
④ 社内競争が厳しい。
⑤ 希望が通りづらい。
大手企業のメリット
研修制度もあり、取引先も様々で、従業員も多様な価値観を持った人材が揃っています。そのため、ビジネスマナーなど基礎的なビジネススキルを身に着けられ、それぞれの社員から、様々な価値観やスキルを学ぶことができます。固執した考えとならず多様な考えを身に着けられるというのは、社会人としてのコミュニケーション能力や交渉、折衝の場面ではプラスに働くでしょう。
大手企業のデメリット
とにかく動きが遅い。役職も様々あり、物事を決定するのに色々な人を経由しなければならず、採り決めに時間がかかります。そして人が多いということは、1つの意見に対して賛成派も反対派も多くなります。そのため、多くの意見をクリアすることも求められ、希望が通りづらいです。
また、先輩後輩、同期が多くいるため、競争が激しいです。後輩に追い越されることもあれば、問題があれば押し付けられ降格、左遷されるということもあり得なくはないです。
いかがでしょうか?
「早く成長したい」という方は、どのような意味で「早く成長したい」のか、まずはそれを考えておきましょう。どのような意味かにより、合う企業が異なります。なるべく多くの人に聞いて、情報を仕入れるようにしましょう。
人に会う就活のすゝめ。ぜひご参考までにご覧下さい。
