主体性を知る。
前回は、「困難なことは何か?」という質問に対する受け答えの考え方や方法を、お伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

前回の記事の中で、困難を乗り越える人とは「主体性のある人」であるとお伝えしました。
では、主体性とは何でしょうか?今回はこの「主体性」について見ていきます。
主体性とは何を指すのか。
主体性を持っているか。これは、面接において非常に大切なことなのです。
けれども、自主性というものと勘違いされる方が多いようにも見受けられます。確かに似ている。
けれども、この2つは明確な違いがあります。それはどういうものか?
意志を持って行動できるか。
自主性とは、「他に頼らず、自分の判断で行動する態度」のこと。やるべきことに対して、人に言われる前に自ら率先して行うというのがこれに当たります。
これに対し、今回の題材に挙げた主体性とは、「自分の意志や判断によって、自ら責任をもって行動する態度や性質」のこと。これはやるべきことに留まりません。
やるべきことがなくても、なんの為にやるのかを自分で考えて判断し行動することになります。
サッカー部の活動で表すならば、グラウンドが汚いので、
顧問に掃除するように言われる前に掃除しようと考え、掃除するのが自主性。
グラウンドがきれいになれば、皆が気持ちよくプレイでき、チーム全体の士気を上げることに繋がり、大会での順位を上げることができる。だから掃除しようというのが主体性になります。
このように、意志や目的を持って行動するのが主体性です。自ら考え行動するため、その行動や成果には責任も伴うのです。
主体性がある人の特徴とは。
以上のことから、主体性のある人の特徴は以下となります。
・自ら目的を見出すことができる。
・軌道修正もできる。
自ら目的を作り出し、それに向けて考え行動することができるのが、主体性のある人の特徴です。自分から考えて行動できるので、目標を常に変化させることもできます。
目標が叶えば次の目標を立て、目標ややり方に改善点を見い出せば即時に修正もできます。そして、自身の行動から学びを得て成長に繋げようとします。
一方、主体性のない人は他人の考えに従って動くことが多いです。考えることを他人に委ね目的もないため、逃げ道を作っていて行動も遅くなります。
主体性をPRするために。
「主体性があります!」とわざわざ言う必要はありません。話の中に主体性があることを盛り込めばよいのです。
では、どのようにPRすべきか。
主体性をPRするために心掛けてほしいことは、以下です。
自分で考えて行動した事は何か。なぜその行動をしようと考えたのかを具体的に述べましょう。
どのようなときにどう行動するかを伝え、あなたの企業にマッチする価値観も見せるようにしましょう。そのため、なぜ行動しようと考えたのかという意志を伝えることで、あなたの価値観を見せることができます。
意志を持って話す。これは、以前、感情を伝えることをお伝えしましたが、それと同様とお考えください。意志や感情の中にあなたの本質、価値観が眠っています。詳細はこちらをご覧ください。

いかがでしょうか?
主体性があるかを聞く理由。それは、自ら考えて行動できるかを問うためです。社会人基礎力として、ビジネスマンにとって必要不可欠なスキルとも言われています。社会人基礎力については、以下も合わせてご覧ください。

ビジネスを通して身につけることのできる能力でもあります。ただ、面接でも問われるため、ぜひ今のうちから主体性を持って行動するよう心掛けましょう。