リーダーシップに必要な能力を知る。
前回は、「リーダーシップを発揮した経験があるか?」という質問に対する受け答えについて、お伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

では、リーダーシップに必要な能力とは何か。今回はそれについて見ていきます。
リーダーシップを発揮するために必要とされる能力例
リーダーシップとは、「統率力のこと」と、そのように定義している辞書もあります。つまり、組織やチームメンバーをまとめて率いる力のこと。
この統率力は、生まれ持った資質や能力ではありません。どちらかと言えば仕事として果たすべき役割であり、誰もがリーダーとなり得るのです。では、リーダーになるために必要な能力とは何か、見ていきましょう。
リーダーの役割と必要な能力とは。
リーダーとは具体的に、チームの意識を共有し目標達成に向け方向性を定め、与えられた任務を遂行する役割です。結果を追及することはもちろん、チームメンバーのモチベーションを維持することや個人ごとの成長を支えることも役割と言ってよいでしょう。
では、どのような能力が必要となるのでしょうか。見ていきましょう。
① 目標設定能力
② 責任能力
③ コミュニケーション能力
④ 判断能力
① 目標設定能力
組織やチームがどのような方向に進むのか、それをメンバーに伝えることが必要です。方向性が明確に定まっていなければ、チームはばらばらとなり機能しません。その方向付けをするのもリーダーの役割です。
方向付けのためには、目標の設定が大切です。その組織やチームの目標を設定し、正しい方向に導くことがリーダーには必要な能力と言えるでしょう。
② 責任能力
正しい方向に導く、方向性を示すということは、責任が伴います。あなたが示した方向が組織の利益を左右する可能性があるからです。
また、メンバーがミスをした場合には、それに対しても責任を負う必要があるでしょう。メンバーがミスをしたことをメンバーのせいにしては、リーダーの素質は皆無と言えるでしょう。
③ コミュニケーション能力
リーダーとなった際には、余計に周囲とのコミュニケーションは必要となるでしょう。あなたの上司、あなたの部下共に信頼関係を構築しなければ、組織全体の方向性を定めることも、それを正しく伝え、組織やチームを先導することも叶いません。
とくに、歴が浅いメンバーがチームの中にいた場合には、メンバーを育成することも必要です。リーダーであるあなたがどんなに優秀であったとしても、独りでできることには限りがあります。そのためにも、メンバーとのコミュニケーションは必須と言えるでしょう。
コミュニケーションを円滑にするためには、多様な価値観を受け入れることも大切です。このことからも、傾聴力が必要と言えるでしょう。
コミュニケーションや傾聴力については、以下も合わせてご覧ください。


④ 判断能力
方向付けをするわけですから、舵取りをするための判断能力は大切です。冷静に状況を分析し、正しく舵取りをすることで、組織の利益を最大化することがリーダーには求められます。その意味では、全体を俯瞰する力も必要でしょう。
また、業務をしていく上でストレスを感じるメンバーも出てくるかもしれません。もしかしたらリーダーであるあなた自身もストレスを感じることも考えられます。
そういったメンバーやあなた自身のストレスを見つけ、どのように対処するかという判断も必要になるでしょう。この意味では、自分だけでなくメンバーのモチベーションも管理する、モチベーション管理能力も必要となります。
いかがでしょうか?
リーダーという役割を「地位」「特権」と認識する方がいらっしゃいますが、違います。あくまで責任を負う役割であるということを認識しておきましょう。
そして、リーダーになる(リーダーシップを発揮する)ためには、上記を含め他にも様々な能力があります。留意点として、これらの能力はすべて必要という訳ではありません。
これらの能力の中であなたが大切にしているものが何かを考えましょう。そして、それをどのようにこれまで活かしたのか、今後組織にどのように活かしたいか、しっかりと面接でアピールしましょう。