就活の4P・4C戦略で戦略的な就活を。
前回は、面接において気になるニュースを聞かれた際の考え方や答え方について、お伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、就活の準備は進んでいますか?クリスマスも近づき冬休みになれば、就活も本格化します。この時期、選考に向けて総仕上げをする時期といっても過言ではありません。そのためにも、この冬休みの過ごし方が肝になります。あなたはどのようにこの冬休みを過ごしますか?
今回は改めて、就活の戦略をたてることの大切さについて、触れます。
効果的な就活マーケティングを。
このブログを通して、お伝えしていることの一つに、「就職活動は営業活動である。」というものがあります。社会人としての第一歩となる最初のビジネス的活動。私はそんな風に就活を捉えています。
就活マーケティングを成功させる。
ビジネスを成功させる秘訣は、やはり相手のニーズを知ることから始まります。そのために必要になるのが、マーケティング戦略。今回は代表的なマーケティング戦略である4P、4Cについて、就活マーケティングと題してお伝えします。
① Product(商品)とCustomer Value(価値)
② Price(価格)とCost(費用)
③ Promotion(広告)とCommunication(コミュニケーション)
④ Place(販路)とConvenience(利便性)
① Product(商品)とCustomer Value(価値)
就職活動において、商品とはまさに「あなた自身」のことです。
採用側である組織を顧客と捉えるならば、その顧客が行う採用活動は言わば購買活動。自分に合った良い商品をほしいと思うことは当たり前と言えます。もしここで、どんなものでも良いからとりあえずと考える組織がいれば、それは使い捨てを目的とした、言ってみればブラック企業でしょう。
顧客にあなたという商品をほしいと思わせるには、どうしてもあなたの商品力、商品品質を高める必要があるでしょう。
商品品質を高めるためには、様々なことを経験することです。その経験により、どんな自分を作り自分の中のどんな部分をどのように売り込むか。企画者の腕の見せ所です。
そして顧客のニーズを掴むためにも、就職の軸は大切なものとなるでしょう。どんな商品も顧客のニーズを組んだ売りが必ずあります。それは、どんな顧客のどんなニーズに答えるかを明確にしてこそ売りというものが存在するのです。
その、顧客ニーズに答えるためのコンセプトとなるものが、就職の軸です。企画倒れにならないよう、注意が必要しましょう。就職の軸の見つけ方については、下記をご覧ください。


② Price(価格)とCost(費用)
価格や費用。これはつまりは、「賃金」です。あなたが得る売上。それは顧客である組織からすれば、費用です。では、あなたという商品の相場はどれくらいが妥当なのでしょうか。お金を稼ぐために仕事をするわけですから、ここが一番大事な戦略となりますね。
高望みし過ぎていれば、単なるプライドの高いやつ。
低く見積もり過ぎていれば、自信の無さを露呈してしまいます。
商品として売るべき自分の価値はどれくらいか、
見極める必要があり、他人からも見定められます。
例えば、月の残業時間は30時間以内、でも高賃金が良い、なんて矛盾した考えを持てば、顧客からは嫌われるだけです。賃金は本来、機会費用であるべきだからてす。
あなたのやりたいこととそれに対する相場との比較はもちろん、その業界や業種、あなた自身にどのような成長性が見込めるのか。これらを多角的な視点で考えることが必要です。業界地図や四季報も1つの指標になるでしょう。
業界地図はこちら:
四季報はこちら:
③ Promotion(広告)とCommunication(コミュニケーション)
就活マーケティングを成功させるには、顧客である組織と就活生であるあなたとの双方向のコミュニケーションが大切となります。
コミュニケーションを双方向に行う場。それは、まさにインターンシップや説明会、OB訪問等です。そして、書面におけるコミュニケーションが組織のパンフレットやホームページ、あなたのエントリーシートになるでしょう。
お互いにどのような特性を持っているのかを確かめ合うことでマッチングを図ります。就活生のあなたの立場であれば、自分の何をどのように述べるのか、企業が求めているものに合致してるか、一番気にかけなければならないものです。
あなた自身が自らの広告塔となって、あなたという商品の説明書(エントリーシート)を作成し、説明会など至るところに出向きましょう。
④ Place(販路)とConvenience(利便性)
販路としては、上記でも挙げた説明会やインターンシップ、OB訪問、その他就活サイトや面接会場も販路となります。これらは、顧客である組織からしたら、多くの就活生に出会える利便性が高いものていえるでしょう。
どんなに優れたあなた(商品)であっても、それが相手に届かなければ意味がありません。積極的に様々な販路を利用して、顔を売りましょう。
用意された機会に留まらず、販路を拡大することも大切です。自ら企業に足を赴いたり、人事や先輩に話を聞く機会を設けたり。
どこ(どんな業種・職種)でなら自分は売れるのか。どのような場面(説明会・インターンシップ・面接会場等)に顔を売るチャンスがあるのか。それらを考え効率的に就活をしましょう。
いかがでしょうか?
内定獲得のための就活ではありません。社会人として仕事するための就活です。この長期休暇を利用して就活マーケティングを行いましょう。自らの就活企画をし、就活が本格化する最後の最後まで就活のための経験をしましょう。就活のための経験ではなく経験から得たものを実現するための就活を行ってください。就活マーケティングをしっかりと行えば、就活は成功したという納得を生み出せるでしょう。
就職活動は営業活動である。このことについて、「就職営業力」と題してもお伝えしております。
詳細はこちらをご覧ください。
