【社会人の基本】就活するならメモを取る。されど、メモ魔降臨にはご用心!
前回は、主体的に選択することの大切さをお伝えしました。詳細はこちらをご覧下さい。

主体的な選択。これは、エントリーシートや面接選考の際にもやはり必要です。記述する際や受け答えの際にはあなたの言葉をしっかりと選択できていますか?
今回はこのことに絡めて、メモを取ることについて、お伝えします。
メモに頼りすぎて、下ばかり向く就活生が急増中?
説明会や就活相談でメモを一生懸命に取っている方を多く見かけます。その一生懸命な姿に感銘を受ける。
ただ、下ばかり向いているのはもったいない!そう感じます。
メモを取る行為が、主体的な選択を邪魔している可能性も。
就職活動をする上で、エントリーシートの記載やその提出、面接選考においても大切な、あなたの主体的な選択。
「どこにエントリーシートを提出しよう?」
「面接選考に行くか?」
「何を述べよう?」
「何を伝えよう?」
伝えたことが採用者の考えに合うかで、採用が決定するといっても過言ではない。だからこそ、何を伝えるかを決定するために慎重になるのではないでしょうか。
もちろん、「何を伝えるか」は大切です。けれどもそれ以上に大切なのが、自分の意見を正しく(自分らしく)伝えること。
その意味で、就活ノートの作成やメモを取ることは最適です。伝えたいことの蓄積ができるからです。
相談業務の際、メモを一生懸命に取る方には感心します。メモを取らない方には、メモしようねとお伝えするためです。
そこにプラスして考えをお伝えするならば、メモの取り方には工夫が必要。
ただメモを取るだけでは、メモ魔という魔王があなたに降臨するだけ。それは、あなたに下を向かせ、主体的態度を損なわせる恐れがあります。
では、あなたはメモを取る際、自分の考えをどれくらい含めていますか?人の話したことばかりに集中していないでしょうか?
エントリーシート添削時にメモ魔にならないために。
例えば、エントリーシートの添削をしている際、どう書けばよいかという文章の相談を受けます。それにお答えすべく文章を例示する。
その例示した文章をそのまま一言一句メモする方がいます。
その例示、あくまで私の言葉で述べた文章に過ぎません。あなたの言葉はどこにいった!?そんなふうに感じることがしばしば。
そのため、私はいつも自分の言葉に直す時間を差し上げます。
大切なのは、自分の言葉にすること。人の言葉や表現だと、なかなかしっくり来ないということが考えられます。あなたの言葉に落とし込むことが大切。
だからこそ、このような例のときには、自分の言葉に落とし込む時間を貰うようにしましょう。
説明会でメモ魔が大半を占める中、前を向いている人ほど輝いて見える。
説明会でのメモ取りにおいては、一生懸命にカリカリカリカリ書いている音が凄まじく会場に響いていることがあります。ちょっと異様な光景に見えることもしばしば。
そんな中、前を向いて説明者を見て話を聞いている方の目の輝きには、惹かれるものがあります。
メモを取る方を見ると、人事や先輩社員の言葉を一生懸命にメモしている。それよりもまずは人の話に耳を傾けること。
そして、メモにはポイントだけ書き込むこと。話を聞いて感じたことや疑問点、質問事項を書き添えておくこと。
私はよく、記したポイントの部分で気になるところを丸付けし、さらに質問したい部分には「?」をつけるようにしています。
これはあなたにもおすすめです。こうしておけば、質問タイムのときや面接選考時の逆質問の際に、質問することができます。
説明会のときに感じたこと等を書く時間も余裕もないのなら、必ず説明会後に見返す時間を設けましょう。
いかがでしょうか?
メモを取ること自体は良いことです。けれども、何をメモするかによりそのクオリティは180度変わる。自分の考えや意見、自分の言葉でメモをする。それは頭の整理に役立ちます。
そして何より、メモして終わらないこと。見返すことが大切です。見返すことがなければ頭の整理にもなりません。
見返したときにわからなければ、それも頭の整理にはなりません。やはり自分の言葉を大切にしましょう。
あなたの個性を大切にした伝え方について、以下も合わせてご覧ください。
