OODAループで就活を戦略的に。
前回は、新卒の壁についてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、ビジネスメソッドとして有名なPDCA。これに取って代わる新たなメソッドがあります。
それが、ooda(ウーダ)ループ。今回はこの考え方に基づいて、就活を考えてみます。
OODAループとは。
朝鮮戦争のときに、アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐が提唱した理論とのこと。
・Observe(観察):
意思決定者自身が相手をよく観察し、外部状況に関する生のデータの収集をし、相手の出方を伺う。
・Orient(状況判断):
観察し得たデータを基に情勢を認識・判断し、方向付けをする。
・Decide(意思決定):
認識・判断した状況に対して、どのような計画を実行していくかを決定する。
・Act(実行):
意思決定段階で決定した計画を実行する。
ここで大切になるのが、一度実行して終わりではなく、調整しながらこのループを何度も繰り返すこと。
これが、OODAループです。
OODAループを就活に活かす。
このOODAループを就活に活かすためには、
まず相手(採用組織)に関するデータを説明会やOB訪問を通して収集し、
それを基に、その組織で求められる人材は何かを認識・判断し、
どのような自分をPRすることが望ましいかを計画し、
エントリーシートや面接に反映して実際にPRする。
そして、それを採用選考の各フェーズ(筆記、一次面接、最終面接など)毎に繰り返す。
さらにいえば、業界全体としてもいえます。
同じ業界でも組織AでまずOODAを基に実行し、そこから得た改善を素に組織Bで実行し、そこで得た改善更に違う組織に活かす。
業界や組織に捕われず、説明会やOB訪問、エントリーシート、筆記、面接など様々なフェーズでも、OODAループは使えるでしょう。
OODAループは、戦場や仕事にのみならず、就活にも十分活かせます。
むしろ、就活をしている時点で社会に片足を突っ込んでいると考えれば、今からビジネスツールの考えを自身に活用するのも、社会人に近づくためにはアリなのかもしれませんね。
いかがでしょうか?
PDCAが自分で計画することから始まるのに対し、OODAループは相手を観察することから始まります。
PDCAは計画するための準備が必要となる一方、OODAループは相手を観察しそれに合わせて臨機応変な対応ができます。
この意味で、OODAループは現場感覚の強いビジネスツール。
就活という現場に是非取り入れましょう。
他のツールとしては、以下をご紹介しています。
PDCA:

4P・4C:
