組織に属するということは?
前回は、面接で達成感を感じたことは何かを聞かれた際の受け答えについてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

回答の際には、組織とのマッチングを図るためには組織を知ることが必要です。そのために、相手の立場に立つことが大切。そのためにも、「組織目線」を持つことを意識しましょう。
組織に属するは組織の成長に貢献するということ。
組織目線とは何か。それを改めて考えてほしいと私は感じます。
相談業務をしていると、どうしても社風や社員の雰囲気に目が行きがち。それを売りにしている組織もいるのは事実ですが、組織目線とはそういうことではありません。
組織の存在意義と本業の内容を知ることが、組織への思いを強くする。
インターンシップや説明会、OB訪問等で、社員の方の仕事への想いや情熱に注目していますか?
それは、楽しそうとか生き生きしているなど、社員の雰囲気についてではありません。
仕事への真剣さです。
この真剣さには、次のことが含まれます。
・どれだけ組織のことを考えているか。
・本業に対するやりがいがあるか。
・組織の中での熱意やビジョンの深さはどれくらいか。
なんか、難しそうなことを言ってるように感じるかもしれませんが、要は、組織の本質に目線がいってるか、そして組織の本業である仕事に誇りを持っているかということです。
組織のために、組織の仕事を、組織の一員として、行っているか。これが組織目線にとって大切と言えます。
社員の方が、本業と向き合っているか。それとも例えばCSR活動やプライベートを充実させるなど本業とは違うことに注目しているか。
社員の方と話す際は、「仕事を語る上でどこに目線がいってるか」を、ぜひ確認してみましょう。
組織に属するということはどういうことか。
先日の記事で、現在では自分のやりがいをかなえるための職業に就く「就職」という意識が強いという話をしました。
個人別の目標をかなえるために組織がサポートし、そのサポートを受け個人が成長し組織に貢献する。それが組織と個人の関係です。これらのことについては、以下も合わせてご覧ください。

だからこそ、あなた自身が社会に対して何をできるか、何をしたいかということも大切であり、それと同時に、組織に属して何をしなければならないかも大切なのです。
組織に属するということは、組織(の利益)のためにどのように動くかということ。まさに、組織のために、組織の仕事を、組織の一員として、業務を遂行することが求められます。
組織の利益を最大化するために、個人の成長が組織力の強化に繋がらなければなりません。
組織が土台となりその組織の中で何ができ、やるべきことは何かを考えることが求められます。
そして、個人の力ではできることが限られている一方、組織の力は個人に比べ、できることの範囲が広がります。組織の力をいかに活用できるか。これがあなたが職員となった際に考えるべきことなのです。
また、組織の方向性に沿う形で用意されている多様なキャリアステップを踏むことも可能でしょう。
これが、組織に属するということです。
新入社員に求められること。
個人が組織の中で力を発揮するには、組織の中で自身はどの立ち位置にいて何を求められ、やるべきこととは何かを理解することが重要。
そのため、新卒のあなたに求められるのは、まずは「成長性」です。もちろん、即戦力としての優秀さや貢献度も求められますが、真っ先に求められるのが「成長性」。
ほとんどの組織で、新入社員としてのあなたを「教え甲斐」や「伸びしろ」があるかという視点で見てきます。
教育をしようという観点が、先行しているということは理解しておきましょう。その上で、その教育にいつまで甘んじているかはあなた次第です。
あなたが即戦力という認識を周りに持たせ、スキルや経験、人脈を得て、組織に貢献すること。これも組織人として組織に属することと言えます。
あなたが成長したいというのなら、組織のためにどのように成長したいかも考えるようにしましょう。将来その組織でどうしたいかについては、こちらも合わせてご覧ください。

いかがでしょうか?
社員の雰囲気や社風は抜きにして、その志望している仕事に、本気で取り組めそうですか?また、社員の方は、仕事の話をするとき生き生きと話してくれますか?
その組織で働いている仕事の本気度、真剣さに注目してみましょう。