就活ルールは廃止すべきなのか?~大切なのは自分の将来のために行動すること~

就職活動全般

就活ルール

就活ルールは廃止すべきなのか

就活ルールを廃止しようだの維持しようだのという、議論が今なされていますね。

経団連は
20卒(現大学3年生)まで現行ルールを維持、
21卒(現大学2年生)からルール廃止の意向
それに対して、
国公私立の大学等で構成される就職問題懇談会は、
21卒も現行ルールを維持させたい意向であるとのこと。

私自身はルール廃止は賛成ですが、見境なく採用活動をするのは違うと考えています。

無意味と化した就活ルール

先日も、20卒の方と話す機会がありました。
そこで聞いた衝撃の一言。
「もう内定もらったので、就活終了です。」

愕然としました。まじかっ!!?と思わず目が飛び出た。

よくよく話を聞いてみると、大学1年次からインターンシップに参加をし、そこに決まったとのこと。

純粋に優秀だなと感じました。

大学1年次からインターンに通う人は今の時代でもなかなかいない。

そして、就活ルールなんてもう無意味。
ベンチャーであればあるほど、そして、経団連に所属していようがいまいが、ルールよりも自社の生き残りが大切。

そんな世の中であることを、これから社会に出る就活生は認識しておかないといけないのかもしれません。

大切なのは、自分の将来

こんな大人たちだから、学生は変な勘違いを起こす。
早く動くことが大切であると。
そうではない。早く動くことも大切だが、自分がどうありたいのかの方がもっと大切です。

私は、新卒のうちから自分の働き方を考えないといけないと感じます。
どんなに学歴が良くても、派遣社員で仕事がないという方もいますし、高卒の学歴でも仕事ができる方もいます。
別に、新卒で会社に入ったところで、何年後かには自分のキャリアのために転職をする。
別に、会社に入らなくても多少のビジネススキルは身に付く。
会社に入ったところで、ビジネススキルが身に付いていない人だっている。
自分がどんな将来を描きたいかを大枠だけでも考えてみることが必要でしょう。

そして、今のこの矛盾をどうにかしてほしい。
働き方改革やら、新卒の囲い込みで無駄な労力をかけるなら、
なぜ、大学三年生から就職活動をさせるのか。
なぜ職業を知る機会を、児童や生徒が大学に通う前に与えないのか。

政府が主導して、就活ルールを定めるなら、そこまでの議論を求めたい。

学生がやるべきこと

哲学的に述べてきましたが、とはいっても、今どうすべきかがやはり大切ですね。
今の学生がすべきことは正直変わりません。これまでお伝えしてきたとおりです。

上述したように、
まずは、どんな将来を描きたいのかを考え行動すること。
そして、この時期から動く学生の方であれば、インターンも良しですが、OB・OG訪問を中心に行うのも良しです。
情報がすべて。とくにオリジナルの情報です。
説明会(1dayインターン)で事業や社風を知り、感じたことを、OBに聞く
人に会う就活については、以下をご覧ください。

インターン:

インターンシップ①~とりあえずの経験なら、経験しなくていい!~
先日の志望動機②では、企業研究のためにインターンシップに参加することに触れました。今日はそのインターンシップについて。20卒の方は、今の時期インターンシップに参加している方も多いでしょう。インターンシップとは、簡単に言えば、就業体...
インターンシップ②~種類の組合せで自分探しの死角をなくそう!~
20卒向けの方、インターンシップ参加してみて、いかがでしょうか?私が接した20卒の方は、自分のやりたいことが見つかって、それに向けて突き進んでいます!という方もいれば、周りや企業と雰囲気が合わず、将来がまだ漠然としている、という...

志望動機:

志望動機②~自ら創るための行動を~
志望動機作成のために、まずやるべきこと前回は、業界研究について述べました。詳細はこちらをご覧ください。業界研究はつまるところ「企業研究」です。大半の人が、「この業界・企業で働いてみたい。」「こんな職種を経験してみたい。」...

自己分析や価値観の探し方については、以下をご覧ください。

自己分析:

自己を知る、自己分析①~経験の洗い出し~
自己分析を知る。あなたは、自己分析していますか?やり方が分からない、うまくできているか不安という方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、自己分析とは何かについてお伝えします。自己分析の理由とその方法自己分析というのは、自分...
404 NOT FOUND | 吉川宏樹の、大人のキャリア塾
社会人が主体的に仕事を楽しむためのキャリアのお手伝い
自己分析③~価値観と業界・企業を照らし合わせる~
自分の価値観を、業界や企業に照らし合わせる自己分析は経験が大事。前回はそんなことをお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。さて、就職活動の本質に迫ります。就職活動の本質は「自分を知ること」と「相手を知ること」をリンクさせるこ...

価値観(就職観):

自己分析④~キャリアアンカー~
キャリアアンカー理論で知る、自分の価値観前回は、志望動機と自己分析に一貫性を持たせることが必要であり、そのためには自分の価値観に問いかけることが大切とお伝えしました。さて今回は、自分の価値観を知るために1つキャリア理論をご紹介しま...
働く意義を考える。~具体的に考えることで見えてくる就職観~
働く意義を考える昨日は、データから、就職の軸を持つことの重要性に触れました。詳しくは、こちらをご覧ください。新卒入社の方の就職観ランキング。毎年確認していますが、毎年1、2位になる「楽しく働きたい」「個人の生活と仕事を両立...

自己分析が苦手な人はこちら:

自己分析ができないなら、しなくてよい~効果的な自己分析を~
できない自己分析はしない前回は、自己PRと長所の違いについて触れました。一見同じに見えて、実は違う、この二つ。企業が何を知りたくてこれら二つのことを聞くのか、その意図を汲み取って話すようにしましょう。詳細は以下をご覧ください。...

自分のキャリアのことは自分で動く。自分のことです。大人任せにはできません。
来年またどのように就職市場が動くのか、動向を見守りましょう。