「やりたいこと」ばかりに注目をすると、身動きが取れなくなる。
前回は、大学を活用することについてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、あなたの「やりたいこと」を探そうと以前からお伝えしておりますが、実はやりたいことは新卒からすぐにできるようになるかといえば、そういう訳ではありません。
やりたいことの将来プランについては、以下も合わせてご覧ください。

「やりたくないことをやる。」その覚悟があるか。
就活生と話をしていると、面接で散々やりたいことを語ったのだから、「組織に入ればやりたいことがすぐにでもできるんだ!」と考えている方が多いです。
はっきりと言ってしまえば、やりたいことができるのは社会人になってその組織である程度の地位までいってからでしょう。
もしかしたら、同じ会社に20年、30年と勤めあげても、新卒時代に掲げた「やりたいこと」とは無縁かもしれないということだってあり得るのです。
やりたいことだけでなく、組織の想いに対する共感度を知ろう。
新入社員の壁として、「やりたいこと」があるのに「やれない」というものがあります。
人事から行きたい部署とは違う配属を言い渡される。
行きたい部署だったけど、やりたいこととは程遠い仕事を任される。
そのようなことがほぼ確実に起こります。就活生としてあんなに一生懸命やりたいことを考えたのに、それが無に帰すような感覚に襲われるでしょう。
そこが勝負どころとなります。
その自分の想いとのギャップに打ちひしがれて離職する方が実に多い。それが、下記の記事でも紹介している「仕事が自分に合わなかったため」という理由からも分かります。

ここで、就活生のあなたに、留意しておいてほしいことが、
「やりたいこと」を述べるのは、組織への想いを伝える一つの手段であるにとどまる。
ということ。
ゆえに、やりたいことをするためにその組織に入るのではないし、やりたいことが出来るかどうかがその組織への評価とはなり得ない。
そして、だからこそ面接の際には「苦手」や「困難」を聞いてくるのです。苦手や困難というマイナスをどう乗り越えたのかを知ることで、あなたのやりたいこと以外へのモチベーションの変化やストレス度を計っています。
苦手、困難については以下をご覧ください。



注意として、「やりたいこと」を考えても意味ないわけではないですよ。上述のように聞かれるわけです。
以上のことからも、「やりたいこと」も「やりたくないこと」も、その両方に注目してなお、その組織に入りたいという想いが強いかを自己認識しましょう。
いかがでしょうか?
組織は、やりたいことを実現する場ではなく、想いの共有により組織目標の実現、ひいては社会への貢献をする場です。
組織の社会貢献については、以下をご覧下さい。

組織とあなた自身が、その想いを共有できるかということが大切。
やりたいことにばかり注目すると、視野が狭くなり、身動きが取れなくなります。「やりたいことも」「やりたくないこと」も含めて、組織の想いにどれだけ受容できるかを確認しましょう。