SPI(非言語)について
前回のブログでは、SPIを筆頭に、採用テストの種類について触れました。
詳しくは、こちらをご覧ください。

採用テストをざっくり分けると、言語と非言語の2つに大別され、
言語が国語的要素、非言語が数学的要素になります。
そして、多くの方が苦手とするのが非言語。
本日は、この非言語について述べます。
非言語の出来が採用テスト合格の要
非言語=数的処理
実はこの非言語。公務員試験においては「数的処理」と言われる分野になります。
公務員を目指す方も、やはりこの数的処理を苦手とする人が本当に多いです。
いまだに、独学で公務員を勉強している学生の方から数的処理を教えてと依頼がくるくらい。
民間志望者も公務員志望者も、
この数的処理を克服できるかが、学力向上の鍵でもあるかもしれません。
もちろん私のように、言語が苦手な人もいるかもしれませんが(笑)
数的処理といっても様々な種類があり、
民間の採用テストでは、出題される範囲が採用テスト毎に若干異なります。
数的処理とは
次に、この数的処理の種類をご説明します。
数的処理は、判断推理・数的推理・空間把握・計量・資料解釈に分かれます。
それぞれ、下記のような感じ。
採用テストの種類も併せてご紹介しますね。
判断推理 |
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5人のマラソンの順位を条件から推理し当てる問題など、いわゆる論理パズル。 |
数的推理 |
算数のように、速さを求める問題、食塩水の濃度を求める問題など、いわゆる数的パズル。 |
空間把握 |
多角形の軌跡を考えたり、サイコロを転がしたときの目の数を考えたりする図形論理パズル。 |
計量 |
多角形の面積、長さ、角度などを求める問題などの図形の数的パズル。 |
資料解釈 |
資料から読み取れる情報を当てる問題。 |
こんな具合に、論理的思考が求められたり数字を扱うことから、
文系の人は苦手な人が多いです。
採用試験の出題範囲
続いて、民間の採用試験毎の出題範囲を見てみましょう。中には、公務員試験と被る範囲もあります。
・SPI:
SPIは上記がほぼ満遍なく出てきて、公務員試験に近い問題が出ます。
具体的には、
判断推理 |
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論理 順序 集合 暗号 方角 |
数的推理 |
場合の数 確率 損益算 速度算 代金の精算 料金の割引 割合の計算 分割払い 装置と回路 物の流れと比率 不等式と領域 年齢算 通過算 整数の推理 数列 N進法 鶴亀算(公務員では出題されない) 濃度算 仕事算 流水算 不等式 PERT法 |
空間把握 |
折り紙 |
資料解釈 |
長文読み取り計算 図表の読み取り 数表の読み取り |
SPIと公務員試験。
結構似ているところがあります。
続いて、SPI以外の採用テストは以下のような出題傾向があります。
・CAB
これはどちらかと言えば、能力適性検査に近いです。
内容 |
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暗算:その名の通り、計算。 法則性:図形の回転の法則性などが問われる問題 命令表:命令表に従って図形を動かすなどの問題 暗号:ある暗号命令に従って図形を変化させる問題 |
・GAB/玉手箱
計数という分類ですが、資料解釈的な問題が多いです。
その他、四則逆算があります。
資料解釈 |
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図表の読み取り:図表中の関連する値を見つけ出す作業。割合の計算が必要。 表の空欄の推測:数表の空欄1カ所に当てはまる数値を推測 |
四則逆算:与えられた方程式の空欄に入る数値を計算 |
・SCOA
SPIにサイコロが追加されたようなイメージです。
判断推理 |
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論理 順序 暗号 |
数的推理 |
四則計算 一次方程式 二次方程式 不等式 数列 速度算 損益算 年齢算 魔法陣 場合の数 確率 濃度算 魔法陣 |
空間把握 |
サイコロ |
・TG-WEB
空間把握が上記のどの種類に比べても広範です。
問題の出方も一番公務員に似ているかもしれません。
判断推理 |
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論理 集合 一筆書き 順序 嘘つき 対応 暗号 |
数的推理 |
四則計算 場合の数 数列 |
空間把握 |
積木問題 立体の切り口 積木の切断個数 折り紙 サイコロ 円の周りに円を回す 一筆書き 平行四辺形の数,立方体の数,直方体の数 多面体の辺の数,多面体の頂点の数 |
資料解釈 |
図表の読み取り |
※ 各種とも、上記挙げたほかにも出る単元はあります。
このように、民間の就職試験は、
公務員試験をベースに(公務員よりも簡単なレベルで)作成されているように感じます。
あまり良い方法とはいえないかもしれませんが、
公務員の三種(高卒程度)・秋受験レベルの数的処理の勉強くらいはしておくと、
民間の採用テスト(非言語)は簡単に解けるのでは?とも考えてしまいます。
非言語については、以上となります。
今回で就職営業力「① 商品の品質向上に努めること。」についての解説を最後とします。
ぜひ、筆記試験を高得点で突破するために、学力向上に努めましょう!