就活は、自分で考えることが大切。
前回は、できることを考えて就活でやりたいことを絞ることについて、お伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、考えることをしていますか?
就職支援をしていると、どうしても答えを求めてくる方がいらっしゃいます。
答えは自分の中にある。
「どう書いたら良い?」「どう答えたら良い?」
そんな質問をされる方がいらっしゃいますが、基本何を書いても良い、何を答えても良いのです。
他人に答えを求めたら、それは他人の答えに過ぎず、あなた自身の答えにはなりません。
あなたの言葉でないと意味がない。
書き方や答え方に、確かに基本的なコツはあります。
・結論から述べる。
・具体的なエピソードを述べる。
・意志を述べる。
こういったものですね。
このようなコツを踏まえつつ、書きたいことに制限を設けないで書いてみることが大切です。
よく、キャリアカウンセラーからあれもこれも聞こうとする人がいます。けれども、キャリアカウンセラーも人。検索してすぐに答えが出てくるインターネットとは異なります。
そして、キャリアカウンセラー毎に価値観が異なるわけですから、考えも異なる。キャリアカウンセラー自身にも答えはないのです。
あなたがもしキャリアカウンセラーに答えを求めたとしても、それはキャリアカウンセラーの考えに過ぎず、あなたの考えではない。
そんな他人の考えに頼った文章や内容をモノにしたところで、あなたの言葉でなければ説得力もありません。
まずはあなた自身で何を書きたいかを明確にし、自分の言葉で表現してみましょう。
伝え方については、こちらも合わせてご覧下さい。


考えることを諦めない!
最近驚いたのが、「提出期限が今日なんだけど、言葉が出てこず書けないから書いて。」という相談です。
このような相談は滅多にありませんが、自分を持っていないと感じざるを得ません。
昨今、情報の検索に慣れているが故に分からないことはすぐに調べて、「考える」という癖を持たない人が多いように感じます。
考える癖がないということは、それはつまり自分の意見を持たない。ひいては、主体性がないことを表わします。これは、明らかにPRに欠けることが分かりますね。
就活においては、自分は何者かを考え、企業で何を実現したいかを考えることが求められます。
それは、他人に聞いたりインターネットで調べるだけでは分かりません。自分の事は自分にしか分からないのです。
まずはあなた自身で考え、それを元に相談することで、整理し定着させていきましょう。
我々キャリアカウンセラーの役割は、あなたに意見し方向づけすることではなく、あなたの考えがまとまるように支援することです。
考えるとは、あなたのもやもやした心の中のパズルを組み立てる作業といえるでしょう。
意見を持つことの大切さは、こちらも合わせてご覧ください。

いかがでしょうか?
考えるということに、まずは慣れましょう。あなたの考えをまとめ上げる、その積み重ねこそが就活です。
深く考え、なぜを深めることで、整理をしていきましょう。
なお、インターネットは情報の検索を容易にする一方、正しい情報とそうでない情報の混在が問題点として挙げられます。
その見極めもモノによっては難しいことも考えられるため、誤った情報に惑わされないよう気を付けましょう。