本音が言えない就活なんてと嘆くなら、本音を作ろう!
前回は、ひきこもり支援の観点から組織と個の相互支援についてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、今回は本音と建前について。
建前は熟成されれば本音に変わる。
様々な相談を受ける中で、就活生の本音に触れることがあります。
公務員試験であれば、何のために併願をしたのかということに対して、「そこに試験があったから。」という本音。
別にこれ自体は良いことだと感じます。併願も戦略の1つ。
ただし、それで納得する面接官ではない。
だからこそ、その一つ一つの就活やその選考に目的を持つことが重要です。
建前を本音に変えていく作業が業界研究。
いくら「そこに試験があった、受けられる企業があった」からと、なんとなく受けたとしても、受ける受けないの選択は自由。
その選択は、他でもないあなたが行っているはずです。では、なぜ選択したのでしょう?そこをしっかり考えてほしいと感じます。
幸いにも民間は志望度の強さよりも能力やポテンシャル重視。「○○という能力やスキルを身に着けたい」といった事でも受け入れてくれる企業はあります。
公務員に至っては、何かしらのゆかりがあればそれが一つのきっかけとなります。
仮に、本当になんとなく受けただけで、思い入れもゆかりも何も思い浮かばないのなら、きっかけとなることを作ればよいのです。
そのきっかけづくりが説明会やホームページ研究、公務員なら現地に訪れるという行為になります。
それでも、どうしても志望動機が浮かばないなら、今一度、そこに応募した目的を考えてみることをおすすめします。
その選考の目的が書類選考に通るエントリーシート内容かを確認したいのか、筆記試験の練習のためか、面接練習のためなのか。
目的を確認した上で選考を途中で断ち切れば良い。内定欲しさに受けた結果、3年後に離職しているよりかは断然マシでしょう。
たとえ本音が「なんとなく」であっても、調査を重ねることでその志望先の魅力を形成し、本音を仕立てていけば良い。
その志望先に対する建前を研究により熟成し本気でそこに向き合えば、建前が本音に変わります。
もし、ひょんなことから受けた選考であっても、次のステップに進むのなら、本気になって建前を本音にするための研究を行いましょう。
新たな魅力に気が付くかもしれません。
いかがでしょうか?
建前を本音に変える。そのための研究こそが業界研究、組織研究となります。
本音を言えない就活なんて…と嘆く方がいますが、そこに受けられる組織がたまたまあったからというのは、本音でも何でもありません。単なるきっかけです。
それを選択したのは、あなた。
内に眠る少しの興味があるのならそれを引き出しましょう。少しも興味がないのなら選考辞退を。興味を作りたいなら、研究を。