意志を持った行動で、PRをしよう。
前回は、主体性についてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

前回の記事の中で、意志や目的を持って行動することについて触れましたが、意志とは何でしょうか?今回はこの「意志」についてお伝えします。
意志を持った行動が面接では好評価となる。
心を表す「イシ」とは、漢字で書くと「意志」と「意思」の2つが該当します。この二つはどういう意味の違いがあるのか、見ていきましょう。
「意志」と「意思」の違い。
「意志」とは、「意欲」とほぼ同義で、積極的に何かをしたい(しよう)という気持ちを表す際に用いられるそうです。その一方、「意思」は思いや考えの意味に重点を置いた場合に用いられるとのこと。(コトバンクより引用)
たとえば、「意思を持って取り組む」場合には取り組もうという思いがあるだけで積極性は感じられず、「意志を持って取り組む」場合には成し遂げようという志を持ち積極的に取り組む姿勢があることになります。志があるか、単なる思いかという違いです。
意志を伝えることで価値観を見せる。
このブログで幾度か、行動とともに意志や感情を伝えることをお伝えしました。それは意志や感情の中に価値観が見えるからです。
意志とは、積極的に何かをしたいという気持ちのこと。なぜ積極的に何かをしたいと考えたのか、そこには必ず感情があります。何を思ってその行動に出たのか、何があなたを積極的にさせたのか。その裏にある考え=感情こそが、あなたの価値観になるのです。
このことから、考えるに留まる意思ではダメというわけではありません。行動は何かの意思(考えや行動)を持つことから始まるからです。重要なのは、それが「プラス」のことか「マイナス」のことか。人は自然とマイナスなことは避けます。マイナスな感情から行動には移すことはないでしょう。けれどもプラスなことであればそれを選択し、行動するのです。それが「意思」が「意志」に変わる瞬間といえるでしょう。
たとえば、スポーツの大会等で、「負けて悔しいから勝つために練習メニューを強化する。」という方が結構多いですが、これは「悔しい」ということをプラスに捉えているからこそですね。マイナスに捉えていれば、諦めてそのスポーツを止めるでしょう。
マイナスに感じることであったり、ルーティンワークのような何も考えずに行うようなことであったり。そういったものは何も生み出しません。その行動は生産性がないと言えるでしょう。けれども、プラスに捉えて行動できれば、そこから目的が生まれます。そして、その目的をかなえるためにさらに行動するのです。それが新たな意思(考えや行動)を生み、再びプラスなことを選択して意志に変わる。
意志を持つということは、「自分の考えからプラスなことを選択→行動する→新たな考えが生まれる→行動する→・・・」というような循環を生むからこそ、重要と言えるのです。
このように、何をプラスと捉える人物なのかということを面接官は知りたいのです。
意志を持って行動することを伝えるには。
面接で意志を持って行動できる、つまり意志が強い人には、以下の特徴があります。
① 自らの意見に必ず根拠がある。
② 目的意識を持ちそれに向け努力ができる。
① 自らの意見に必ず根拠がある。
意志が強い人は、必ずすべての行動に自分なりの根拠を持っています。なぜその行動をするのか、目的は何か自分の言葉で説明できることが特徴です。言われたことにも必ず根拠や目的を自分で見出す癖がついています。
② 目的意識を持ちそれに向け努力ができる。
意志は「これに向けて成し遂げよう。」という気持ちなのですから、意志が強い人は目的意識を持っています。そして、その目的をかなえることをプラスととらえ、努力できます。それは、目標を叶える楽しさを知っているといっても良いでしょう。
以上のことから、意志の強さをPRするには、目的を持って自分の考えで行動した経験を話すこと。そして、どのような質問にも自分の意見を持ち、それを面接官に確実に伝えることです。面接官の質問に対し自らの意志を伝え、それに対する面接官の追質問にも一貫性を持たせることが大切です。
面接官に誘導されるなどで、考えがコロコロ変わるようでは意志が強いとは言えません。必ず一貫性を持ちましょう。一貫性については、以下も合わせてご覧ください。以下の記事でも意志が強いことを例に挙げて説明しております。

いかがでしょうか?
意志の強さは言葉の力強さから伝わります。しっかりと自信を持ってあなたの意見を伝えるようにしましょう。意志が強いことは悪いことではありませんし、あなたの意見をしっかりと伝えられることは、就活だけでなくビジネスでも高く評価されます。一貫性を持った受け答えを心がけましょう。