本来、組織と就活生はwin-winの関係であるべき。~組織と個人の協働が自己を成長させる。~

就職活動全般

組織と就活生はどちらかが不利になるようなことはあってはならない。

前回は、あなたを採用するメリットについて回答する際のポイントをお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

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組織も、利益を上げる必要があるため、就活生のあなたに対して、採用するメリットが感じられなければ、採用に踏み切ることができないのです。それと同様に、あなた自身も目の前の組織にメリットを感じられなければ、組織の一員になりたいとは感じないでしょう。

本来、組織と就活生はwin-winの関係でなければならない。私はそのように感じています。

双方ともに、「選ぶ立場でもあり、選ばれる立場でもある。」

現状、「雇ってやるよ」という態度の企業は就活生から嫌われる傾向にあると感じます。実際の所、就活生の話を聞くと、「仕事のやりがいを聞いても熱意が伝わってこず、志望するのを辞めた。」「電話や面接で横柄な態度を取られたから、内定辞退した。」という声を聞くことがあります。

一方で、「内定式ぎりぎりになって何の誠意もなく辞退する就活生が多い。」「内定者の覚悟が感じられない。」という企業の方の声も聞くことがありました。

なぜこのような食い違い、ズレが生じるのか。

昨今、就職活動のスタンスが大きく変わっていることが挙げられます。就活生の方の意識は「この組織で一生食べていく」ではなく、「この仕事で食べていく」という意識に変わっています。

この変化はどういったところから来るのか。

時代の変化が就職活動をも変化させた。

公務員講座や就活講座で話をするのが、過去と現在の日本の状況の違いです。

例えば、高度経済成長期と現在を比較してみても、
高度経済成長期は、日本が成長するために全員で金を儲けよう、そのために新しいものを作り出そうというスタンスでした。

一方で現在は、モノはそこら中に溢れ、情報もインターネット等を通じてすぐに入手できる。たくさんのモノから自分に必要なものを取捨選択できる時代です。

この両者の違いから言えることは、高度経済成長期はお金を儲けるという共通のやりがいを持っていたのに対し、現在は多種多様なやりがいが生まれ自分の価値観に合うように取捨選択できるのです。やりがいは細分化されているのです。

このような観点が、就職活動にも影響しているといって過言ではありません。

高度経済成長期のような時代には組織に就いて組織の為に働くという「就社」の意識が強かったですが、現在は自分のやりがいをかなえるための職業に就く「就職」という意識が強いのです。やりがいの見つけ方については、以下をご覧ください。

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組織と個人は協働が大切。

こういった就活事情の変化からも、今は組織と個人の協働が大切と言えるのではないでしょうか。

共通の目標を持ち、それを達成すべく個人別に細分化された目標がある。個人別の目標をかなえるために組織がサポートし、そのサポートを受け個人が成長し組織に貢献する

それができる組織かということが大切な注目ポイントとなっていることは間違いないでしょう。職場環境を気にするのもそれが理由と言えるのではないでしょうか。

自分の能力を発揮し、自己実現のための仕事ができるパートナー組織を探している就活生が多いことが現状としてあります。

このような現状だからこそ、組織と就活生の双方にメリットを感じられるような採用/就職活動が出来なければ、入社後のミスマッチは防げません。

自己実現については、以下も合わせてご覧ください。

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就活生のあなたに求められること。

組織と個人が協働することが大切。

だからこそ、就活生であるあなたは、組織への正しい理解をすることが望まれます。正しく理解しないことで、面接で自ら不利にさせている可能性があります。

あなたは、選ばれる立場でありながら、選ぶ立場でもあります。それは、上から目線に組織を見定めるのではありません。自分と似た価値観、考えを持った組織を見つけ、組織の成長に自らが貢献したいという思いを持てるかを吟味することです。

組織の良い面も悪い面も全てを吟味する必要があります。そのためのインターンシップ、OB訪問、職場見学会、説明会であるべきではないでしょうか。

相手を知るための積極的なコミュニケーションと、積極的な体験をぜひ行いましょう

いかがでしょうか?
今回は、とりとめのない話で申し訳ございません。けれども、大切なことです。あなた自身を見失うことなく、何のために就職活動をしているのかを正しく理解し、就職活動を行いましょう