組織と個。価値観のすり合わせが大切。
前回は、話し過ぎることのデメリットについてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、先日あるテレビ番組で中高年のひきこもりについて特集していました。
そのきっかけとして、退職したことや人間関係の悪化、職場に馴染めないなど、仕事に関連したきっかけが多いとのこと。
働き続けるために。
川崎市の殺傷事件から、ひきこもりについて注目されていますが、ひきこもり自体は誰もがなりうること。ひきこもりすることと殺傷事件は切り離して考える必要があります。
引きこもりに関する施策として、ひきこもり地域支援センターなど、国をあげて行っている。
けれども、まだまだ理解が薄い。ひきこもりを自分とは無関係に捉えている人も多いでしょう。
組織は個のために。個は組織のために。
ひきこもりになる原因は本人にあると言う人がいます。けれども私は、周りの不理解や不調和も原因の一つであると感じます。
40代で初めて引きこもりになったという方もいるのどとか。40歳〜64歳でひきこもり状態にある人が約61.4万人もいる。
その原因は上記にも挙げたように、仕事関係がほとんど。そしてひきこもりの人の話を聞けば、必要とされていない、自分に価値がないという言葉を発している。
そして、支援を通してひきこもりから脱した人は、今の仕事が楽しい、やりがいを感じると話をしていました。
この違いは、やはり周りとの調和のように感じます。
その人の心を形成するに至った家族という内からの刺激よりも、外部の刺激のほうが良くも悪くもその人の心に刺さる。
ひきこもりにさせる要因も、ひきこもりから脱しやりがいを感じさせる要因も、外部刺激によるものが大きい。
だからこそ、組織のあり方が問われるように感じます。
組織はチーム。チームは個の集合体。
個が長く働く環境を整えることが組織には求められ、組織の利益や目標のために自己を活かすことが個には求められます。
働き続けるためには、存続し続けるためには、組織と個の相互支援が重要といえます。
就活の際は自分の価値観と組織の価値観が合うことが重要です。その擦り合わせを正しく行いましょう。
いかがでしょうか?
個が働き続けられるための支援が、我々キャリアカウンセラーには求められているのだなと痛感します。
くれぐれもひきこもりと事件を一緒くたしないようにしましょう。
とはいえ、殺傷事件は、許すべきではない。
被害に遭われた皆様、ご家族の皆様。
すべての方の体にも心にも深い傷を負われたことと存じます。
その傷が少しずつでも癒えるよう、お祈りいたします。
そして、こんな世の中でも、子どもたちが自分の信じる道を正しく進めるよう願っております。