就職活動は、受験対策ではない。
前回は、4月の動き方についてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、この4月になっても、動いていない方がいますね。。。
動け!とは言いませんが、自分はどうしたいのか、くらいは考えましょう。
就活は、これまでの人生の集大成であり、これからの人生の出発点。
新卒一括採用が主流の日本。学生から脱皮するために就活がある。当たり前のようにそう思われていましたが、一体誰がそんなことを決めたのでしょう。
その考え自体が古臭い。こんな時代はもう終わりを向かえるでしょう。
別に大学卒業後すぐに働く必要は一切ないと私は考えています。
ただ、就活するなら、受験対策のように一夜漬けレベルでできることではない。
大学等の受験対策とは違うことは留意しましょう。
就活と受験対策の違い。
これまで、中学受験や高校受験、大学受験を経験した方が多いのではないでしょうか。こういった受験は明確な対策というものが存在します。学校で学力を身に着け、過去問を解くことですね。
過去問でその出題傾向を分析し、対策を練る。過去問を解く際には、答えを一つ絞れるよう、一つの答えを導き出せるよう、学力の強化を図ることが求められました。
勉強した分だけ結果が出やすいのが受験。
その一方で、就活は学力強化という努力が直接的に実を結ぶことはなく、明確な過去問もなく答えも一つではないのです。
学力面ではSPI等筆記試験を行う組織もありますが、その先にあるのが人物試験。現在の就活はあなたの人柄を判断することに比重を置いているのです。
最近は、あらゆる組織の過去のエントリーシートを公開する就活サイトが増えています。
ある意味、過去問の公開と言えるかもしれませんが、これは過去の就活生が何を書いたかを教えるためではなく、その組織で何を問われているかを確認してほしいという意図があります。
つまり、その組織がエントリーシートを通して学生に何を求めているのか、どのような学生からの応募を期待しているのかを伝えるため。
決して、過去の就活生が書いたことを真似してもらうためではありません。
勉強すれば受かるというような、付け焼き刃的詰め込み作業のごとく、誰かの書いた内容を真似することだけは、しないでください。それは、あなたらしさを失います。
あなたの経験で、あなたの言葉で、あなたの人柄を組織に伝えましょう。
この経験なら絶対に受かる、これを言えば絶対に受かるという答えは、就活には存在しないのです。
いかがでしょうか?
受験は点数が取れれば受かりますが、就活はあなた自身が必要と認められることが重要です。逆を言えば、自分をしっかりと見てくれるのが就活です。
本質のない付け焼き刃の作業的なもので終わらすのではなく、しっかりと自己分析と組織分析を行い、納得のいく就活をしましょう。
もしあなたが、本当に社会人として仕事をしたいと思うのなら、その分析があなたの将来のためになります。